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見てきました。

硫黄島からの手紙を見てきました。
1月12日からアメリカでの公開が拡大されたとは言っても、私がネットで調べたら、サンディエゴでこの映画を上映している映画館は一ケ所しかなかった。初めて行く映画館だったんだけど、着いてみてビックリ。サンディエゴにもこんな映画館があったんだぁ...ってカンジ。
と言うのは、モールに入っているような何種類も映画をやっているような大きな所(シネコンって言うのかな?)じゃなくてインディペンデンス映画や外国語映画を主に上映しているような小さな映画館だったから。アメリカにもこんな上品な映画館があるんだなぁって思って(笑)
客層もなんとなく映画通そうな人たちだった。気のせいかな?でもそういう映画館にわざわざ足を運んで映画を見にくるんだもん、きっとそうなんじゃないかなぁ。日本人らしき人たちはホント数名しかいなかった。そしてお客さんの年齢層は高めだった。

映画を見にいく前に予告編は何回も見たことがあって、見るたびにほぼ毎回涙していたから映画を見たら顔がグチャグチャになるぐらい号泣してしまうんじゃないかって思ってたけど、意外と冷静に見ることができた。もちろん涙がこぼれたシーンはいくつかあったけど。

映画を見終わったすぐ後にはあまり感想みたいなものが出てこなかった。1日経った今日の方が “あんなシーンあったなぁ...” とか、映画のことが頭に浮かんできた。

頭で思っていることや心で感じたことを上手く言葉にして表現するのは難しいんだけど、とりあえず感想っていうか、思ったことを以下ツラツラと書いていきたいと思います。

letters from iwo jima

まず初めに言いたいのは、西郷を演じたニノはやっぱりすごいと思ったこと。(言っとくけど贔屓目なしでだよっ!)
あの時代に生きていた兵士達は “お国のために...” っていう人ばかりだというイメージが私の中にはあった。実際に今までの戦争映画やテレビドラマでの兵士の描かれ方はほとんどがそうだったと思う。だから西郷みたいな人はある意味新鮮だった。
あれだけたくさんの人たちが戦争に行ったんだから人の考え方だって十人十色。あの時代にだって私達と同じ感覚の持ち主はいたはず。映画の中ではその代表がニノ演じる西郷なんだよね。
だから映画を見る人のほとんどが西郷の目を通して硫黄島の戦いを見ている感覚なんじゃないかな。ニノの大げさ過ぎない、演じすぎない素のような演技が西郷っていう人をさらに身近に感じさせてくれたと思う。

クリントは監督として役者に細かく演技指導をする人ではないっていうのを雑誌なんかで読んだことがある。だから演じる側が自分で考えて役を作っていくっていう。演技もファーストテイクでのものが一番いいものが出るってクリントは思っているらしい。そういう面でこのニノの演技や西郷っていうキャラクターは誰が作り上げたものでもなく、ニノ自身が考えて演じた役なんだよね。うまく言葉で言えないけど、ニノ自身の演技をダイレクトに感じられるっていうのが嬉しいと思った。
(↑なんか意味わかんねー )

心に残るシーンはいくつもあるけど、ニノ限定で言うとやっぱりシャベルを振り回して暴れるシーンかな。それまで大げさに感情を表すこともなく、どこか冷めたような姿勢でやるべき事だけをただこなしていたような西郷が感情をむき出しにしている姿。胸に込み上げるものがあった。
そして栗林の死を目の当たりにした後の、涙を見せるところもたまらなかった...あのポロっとこぼれ落ちた涙が信じられないぐらいに切なくて。

私、西郷もやっぱり死んでしまうのかな...なんて勝手に思い込んで見ていたんだけど、ああいう終わり方でなんだかホッとした。ニノが死ぬシーンを見たくないとかっていうファン目線ではなくて、あそこで西郷が生きて終わったっていうことによって、絶望的な戦争の中にも未来につながる物が残ったような気がして。なんだかこれも上手く表現できないんだけど... 

そのラストシーンで担架に横たわっている時の西郷の顔が、また何ともいえない表情をしてたね。ちょっとニヤっとしているかのようにも見えたし。自分の中で “やっと終わった...” って思ったんじゃないかな。これで帰れる...みたいな。って私は感じました。

映画を見終わって、誰が悪いわけでもなくて戦争そのものが悪いんだっていうことを改めて感じた。映画の中で、捕まったアメリカ兵を日本兵が無意味に傷つけるシーンや、逆に投降した清水たちを射殺してしまうアメリカ兵のシーンがあったけど、戦争もなく普通の暮らしをしている時だったらあの人たちはあんな風にむやみに人を傷つけたりなんてしないでしょ、きっと。戦争という極限の状態の中だからとはいえああいうことをする人たちは絶対に許せないけど、でも彼らもある意味戦争の犠牲者だって言えるんじゃないかな。
日本人でもアメリカ人でもどこの国の人でも、みんな同じ人間。自分のことを待っていてくれる人のところに帰りたい気持ちもみんな同じ。
そんな当たり前のことを気づかせてくれる映画だと思う。

なんか思っていることをうまく言葉に出来ないし、まだ書きたいようなことはあるんだけど、とりあえず今回はこの辺りでやめときます。